医学会に参加する度に感じることがあります。
それは、ランチョンセミナーの運営方式を現代に合わせて見直す時期に来ているのではないか、ということです。
私は過去10年以上、様々な医学会に参加してきましたが、特に最近、従来のランチョンセミナーの運営方式に違和感を覚えることが増えてきました。

待ち時間の苦労:貴重な学びの機会を奪われる体験
つい先日の学会でも経験したことですが、人気のランチョンセミナーに参加しようとすると、少なくとも20分前には会場前に並ばなければなりません。
この待ち時間は、参加者にとって大きな負担となっています。
特に困るのは、前のセッションを最後まで聴講できないことです。
興味深い質疑応答が行われている最中に、「このままでは座席が確保できない」という焦りから退室を余儀なくされることは、とても残念な経験です。
同じような思いをしている参加者も多いのではないでしょうか。
お弁当の量:もったいない気持ちとの葛藤
もう一つ気になるのは、画一的なお弁当の提供方式です。
私自身、度々完食できずに申し訳ない気持ちになっています。
周りを見渡すと、特に女性の方々は、量が多すぎて半分も食べられていないケースも目立ちます。
このような食品ロスは、持続可能性が叫ばれる現代において、改善が必要な課題ではないでしょうか。
また、ベジタリアンの同僚が、事前に食事の内容を確認する方法がないことに困っているのを見たこともあります。
アンケートへの回答:慌ただしい時間との戦い
セミナー終了後のアンケート記入も、いつも落ち着かない思いで行っています。
狭いスペースで、次のセッションの開始時間を気にしながら記入するのは、正直なところ、かなりストレスです。
時には、アンケートの質問をじっくり考える余裕もないまま、形式的な回答をしてしまうこともあります。
これでは、主催者側が期待するような有意義なフィードバックは得られないのではないでしょうか。
参加者視点からの提案
これらの課題に対して、一参加者として以下のような改善案を提案したいと思います。
1. オンライン事前予約制の導入
スマートフォンやPCから事前に座席を予約できるシステムがあれば、当日の混雑や待ち時間の問題は大きく改善されるはずです。
参加者は、今より計画的に学会プログラムに参加できるようになります。
2. 選択制お弁当システム
事前予約の際に、お弁当の量や種類を選択できるオプションがあれば理想的です。
「普通盛り」「少なめ」「ベジタリアン」といった選択肢があれば、無駄なく、かつ参加者それぞれの希望に沿った食事提供が可能になるでしょう。
3. デジタルアンケートの活用
スマートフォンで回答できるオンラインアンケートであれば、セミナー終了後も時間に追われることなく、じっくりと回答することができます。
私自身、移動時間や休憩時間を利用して、より詳細なフィードバックを提供できると感じています。
おわりに
ランチョンセミナーは、最新の医療情報を効率的に学べる貴重な機会です。
その価値をさらに高めるためにも、これらの改善案が検討されることを願っています。
デジタル技術が発展した現代だからこそ、より参加者に寄り添った運営方式への進化が可能なはずです。
学会運営を手掛ける企業の皆様には、ぜひとも参加者の声に耳を傾けていただき、より良いランチョンセミナーの実現に向けてご検討いただければ幸いです。
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