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2024年のMEGTARを振り返る

執筆者の写真: MEGTAR_PRMEGTAR_PR

更新日:1月16日



2024年も残りわずかとなりました。MEGTARのウェブサイトを開設して2か月もたっていませんが、実はMEGTARとしては今年1年多くの動きがありました。年の瀬に今年の状況を振り返ってみたいと思います。



第1四半期(1月-3月):製品の基盤強化と方向性の模索


2024年の始まりは、MEGTARの機能強化に焦点を当てた期間となりました。

主要な追加機能として動画録画機能とアラーム発生検索機能を実装し、製品の基本性能を向上させました。一方で、開発リソースの効率的な活用のため、OCR機能の開発をストップするという決断も行いました。


大きな転換点となったのは、協力医療機関での耐久テストでした。

当初、通信アプリの不具合により予定通りのテストが実施できない状況に陥りましたが、3月には無事テストを完遂。そして、無事Ver.1.0に到達することができました。


ただし、現場インタビューを通じて操作性に課題があることが明らかになり、この問題は現在でも試行錯誤を続けています。


この四半期の終わりには、第64回日本呼吸器学会に向けたDM発送を行い、製品の市場展開への準備を進めました。



第2四半期(4月-6月):市場開拓の苦戦と新たな可能性の模索


4月に第64回日本呼吸器学会(パシフィコ横浜)に出展し、MEGTARを公にお披露目しました。当初期待していたほどの反応は得られませんでしたが、療養病床における医療機器監視の潜在的なニーズを発見できました。某生体情報モニタメーカーからは高評価を得たものの、運用面での課題から採用には至りませんでした。


この期間中、医療機器商社や医薬品卸、慢性期病院へのアプローチを積極的に行いましたが、残念ながら期待した成果は得られませんでした。


追い打ちをかけたのは、この時期に医療機器プログラムに該当するとの判断をもらったことです。セントラルモニタと同様の製品であるとの判断です。これにより、営業活動をストップし、アラーム報知機能の見直しが必要となりました。


一方で、MACT(Monitor Alarm Control Team)での活用方法という新たな可能性も見出され、アラーム発生件数のカウント機能を実装しました。


6月末には重要な経営判断が下され、8月末までに新しい方向性を見出せなければプロジェクト停止も止むなしという期限が設定されました。



第3四半期(7月-9月):臨床研究の開始と製品の進化


7月から9月にかけては、MACT支援機能の強化に注力し、アラーム発生推移グラフ機能やアラーム音3種類識別機能を実装しました。


協力医療機関での臨床研究が8月14日に開始され、これまで追跡が困難だった医療機器の履歴管理が可能になりました。特筆すべき成果として、アラーム発生推移グラフを活用したアラーム設定の最適化や、医師とのコミュニケーション改善が挙げられます。


一方で、機器の移動時における電源操作やカメラ位置の再調整など、運用面での課題も明確になりました。


システムの安定性向上にも継続的に取り組みましたが、9月末には新規開発の停止が決定されてしまいます。



第4四半期(10月-12月):新たな展開と将来への布石


最終四半期の大きな転換点は、システムの修正を経て、医療機器プログラムの該当性が「該当なし」と判断されたことです。


これにより営業活動の制限が解除されましたが、人材リソースの制約により積極的な展開は難しい状況でした。


ただし、協力医療機関でシステムの正式採用採用の決定をいただいたことで、新規開発は難しくても製品の取り扱い自体は継続されることとなりました。ご尽力いただいた先生には感謝の言葉もありません。


11月からは在宅向けの開発をサイドプロジェクトとして開始し、エッジシステムとクラウドサーバによるLINE通知機能や画像認識機能の実装を始めました。


市場調査を通じて、在宅医療分野での潜在的なニーズを確認できましたが、実現に向けてはまだ多くの課題が残されています。



2024年のまとめと2025年に向けて


2024年のMEGTARプロジェクトは、製品の技術的進化と市場での試行錯誤を経て、在宅医療という新たな可能性を見出した1年となりました。協力医療機関での臨床研究を通じて製品の有用性が実証され、同時に改善すべき課題も明確になりました。2025年は療養病床における医療機器監視に加え、在宅医療での医療機器監視の展開に向けて、新たな挑戦が始まることになります。

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