
医療機器管理システムMEGTARの在宅版を現在開発中です。
2025年春のリリースを目指して、在宅医療における重要な課題の解決に向けたシステム開発を進めています。
本記事では、開発中のMEGTAR在宅版の概要についていち早くみなさんにお伝えします。
在宅医療における課題
在宅医療では、医療機器のアラームが発生した際の情報共有が大きな課題となっています。
遠隔地にいる家族や医療者にとって、アラーム発生時の状況把握が困難であり、また医療機器に不慣れな方々にとってはアラームの意味を理解することも容易ではありません。
さらに、ALS患者など、意思表示が困難な方々が緊急時に自分の状態や要望を伝えることができないという問題も存在します。
開発中のソリューション
MEGTAR在宅版では、これらの課題に対して以下の解決策の提供を予定しています。
アラーム発生時の医療機器画像をLINEで即時通知
AIによるアラーム内容の分かりやすい解説提供
患者による簡単な意思表示機能の実装
計画されているシステムの特徴
MEGTAR在宅版の最大の特徴は、一般的に普及しているLINEを活用することで、
専門的な知識がなくても簡単に利用できる点です。
患者もしくは家族がLINEグループを作成し、必要な医療従事者を招待する形での運用を想定しています。
利用対象者としては、以下のメンバーを想定しています。
患者本人
家族
かかりつけ医
訪問看護師
介護士
ケアマネージャー
臨床工学技士
理学療法士
患者主体のデータ管理
MEGTAR在宅版では、データの管理主体を患者もしくは患者家族とすることを計画しています。
これにより、医療機関が管理する医療情報システムとしての厳格な規制を回避しつつ、LINEのセキュリティレベルで安全な運用が可能となる見込みです。
医療従事者間での専門的な情報交換には、既存の医療用チャットサービス(Join、MCSなど)を併用することを想定しています。
ワンタッチ入力対応で幅広い患者をサポート
MEGTAR在宅版の特筆すべき機能として、ALSなどで複雑な操作が困難な患者でも、ワンタッチ入力によって意思表示が可能な仕組みの実装を進めています。
これにより、より多くの患者が自身の状態や要望を伝えることができるようになることを目指しています。
もしタッチ操作も困難な場合は、視線入力で対応することも可能です。
リリース予定と今後の展開
MEGTAR在宅版は、2025年春のリリースを目標に開発を進めています。
医療機器アラームの遠隔モニタリングと、患者の意思表示を組み合わせたこのシステムにより、在宅医療の質の向上に大きく貢献することが期待されます。
インターネット接続が必須となるものの、既存の普及したコミュニケーションツールを活用することで、導入の敷居を低く抑えることを目指しています。
システムの詳細や具体的な利用方法については、リリースが近づきましたら改めてお知らせいたします。ご期待ください。
※本記事の内容は開発中のものであり、実際の製品とは異なる可能性があります。
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