
みなさん、こんにちは!
前回はMEGTARの導入事例をご紹介しました。
第4回となる今回は、MEGTARの進んだ活用方法として、データ分析機能やOCR機能の活用についてご紹介します。
MEGTARの高度な機能
1. データ分析機能
MEGTARは単なる監視システムではありません。蓄積されたデータを分析することで、様々な示唆を得ることができます。
時系列分析
アラーム発生パターンの把握
時間帯別の傾向分析
季節変動の確認
長期トレンドの把握
相関分析※
機器タイプとアラーム頻度の関係
設置場所との相関
患者属性との関連性
メンテナンス時期との関連
※MEGTARからデータをエクスポート後、エクセルやRなど別アプリケーションを用いて分析可能です。
レポーティング機能
グラフィカルなアラーム情報の可視化
データのエクスポート機能

2. OCR機能の活用
オプションのOCR機能を使用することで、さらに効率的な運用が可能になります。
設定方法
データ種別マスタの登録
読み取りたいデータの種類を定義
数値/文字列の指定
許容範囲の設定
読取位置の設定
カメラ画像上で座標を指定
テスト読み取りによる精度確認
複数箇所の一括設定

活用例
以下のような値を読み取って時系列グラフ化が可能です。
人工呼吸器の場合
1回換気量
分時換気量
PEEP値
FiO2値
輸液ポンプの場合
流量設定値
積算量
残量
予定時間
生体情報モニタの場合
血圧値
心拍数
SpO2値
データ活用の実践例
1. 予防的な保守管理
医療機器の予防的な保守管理を実現します。
異常の予兆検知
アラーム頻度の変化傾向を分析
通常と異なるパターンを検出
早期のメンテナンス実施
効率的な保守計画
機器の使用状況に基づく計画立案
部品交換時期の最適化
コストの削減
2. 医療の質向上への活用
医療機器データを活用したEBMを実現します。
治療プロトコルの評価
設定値の推移分析
アラーム発生状況との関連
治療効果の検証
スタッフトレーニング
実例に基づく教育
対応手順の標準化
ベストプラクティスの共有
3. 業務改善への活用
医療DXによる働き方改革に貢献します。
人員配置の最適化
時間帯別の業務量分析
部署別の負荷状況把握
シフト編成への活用
運用手順の改善
ボトルネックの特定
効率的な動線の検討
マニュアルの改善
OCR機能活用のポイント
OCR機能を安定運用するにはコツが必要です。ここでは安定運用のためのコツをご紹介します。
1. 読取精度の向上
環境整備
適切な照明条件の確保
カメラの固定方法の工夫
画面の反射防止
設定の最適化
読取エリアの適切な設定
しきい値の調整
エラー処理の設定
2. 運用面での工夫
定期的な精度確認
テスト読み取りの実施
目視確認との照合
必要に応じた再調整
エラー対応手順の確立
読取エラー時の対応フロー
バックアップ方法の準備
記録方法の統一
データ活用のベストプラクティス
データの有効活用のためには、データの品質管理と分析手法の適切な選定が重要です。
1. データの品質管理
データクレンジング
異常値の検出と処理
欠損値の適切な扱い
一貫性のチェック
精度管理
定期的な検証
基準値との照合
補正方法の確立
2. 効果的な分析手法
目的に応じた分析
KPIの設定
適切な分析手法の選択
視覚化方法の工夫
結果の活用
具体的な改善策の立案
効果測定の実施
フィードバックの反映
次回予告
最終回となる第5回では、MEGTARの将来展望についてご紹介します。AI技術との連携や、さらなる機能拡張の可能性など、これからのMEGTARの発展についてお伝えしていきます。
医療現場のDX化が進む中、MEGTARはデータ活用の面でも大きな可能性を秘めています。次回は、そんなMEGTARの未来についてご紹介させていただきます。お楽しみに!
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